猫背の原因と引き起こされる不調

この記事のポイント!

  • 猫背は誰でもなる可能性がある。原因は日常生活に潜んでいる。
  • 猫背になる3つの理由。前傾姿勢が多く、後方への動作が少ない日常生活。筋肉と関節のクセが原因になることも。
  • 猫背が引き起こす5つの問題。見た目の問題だけではなく、あらゆる不調・病気の原因に。

猫背になる理由は、日常生活のいたるところに潜んでいます。
姿勢が悪くない人でも、猫背になる可能性は十分にあります。
何が悪くて猫背になるのかを理解しておきましょう。

目次

猫背になる3つの原因

理由1 日常生活は前傾姿勢が多い

猫背を促す動作には、「うつむき姿勢」「腕を前に出す」「肩を前に出す」という、いわゆる前傾姿勢になるものがあります。
日常生活の動作は、家事や仕事、趣味にしても、前傾姿勢になることが圧倒的に多いのです。

家事で考えてみますと、掃除や料理、子どもやペットの世話など、前傾姿勢になるものがほとんどです。また、食事を食べるという動作も、前傾になります。

仕事の場合はどうでしょうか。
デスクワークでは、パソコン作業などデスクで行う動作は前傾姿勢がほとんどです。また、もの作りや力仕事など、体を動かす仕事においても、前傾になっている動作が多いでしょう。

それ以外にも、読書、編み物、ゲームなど、一部の趣味も前傾姿勢になります。
また、近年ではスマホやタブレットの使用が、前傾姿勢を促す動作にも繋がっています。

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日常のほとんどの動作が、前傾になっているのは人体の構造によるものです。
目は前方を見るのに適しています。手や足も後方より前方に出やすくなっています。

つまり、前傾姿勢は意図せず自然と行っている動作です。
日々の生活を送っているだけで、誰にでも猫背になる可能性はあります。

理由2 後ろ方向への動作がほとんどない

猫背の原因として、前傾姿勢を挙げましたが、その逆である後方への動作について説明します。

日常の動作において、前傾姿勢がほとんどであるということと同義なのですが、後方へ対しての動作は、ほぼありません。
例えば、手を後ろに回す動作としては、「背中を洗う」「背中をかく」ぐらいのことしかしていません。

頭や上半身を後方へ動かす動作も、「うがいをする」「上方を見る」ことぐらいです。
前傾姿勢を治す裏返しの意味として、後方への動作は必要になるのですが、それがほぼないとなると、猫背の原因の1つと言わざるを得ません。

理由3 筋肉や関節にクセがついている

猫背体勢が楽だと感じる人は、筋肉や関節にクセがついています。
立っていても、座っていても、背中を丸めた状態が楽だと感じることがあります。

自分は、その時は楽だからその姿勢なのですが、実は、体にとっては負担がかかっている状態なのです。

人の頭部の重さは、体重の約1割と言われ、部位としては非常に重いもの。
その重さを適切に支えてくれるのが背骨です。

背中が丸まった状態では、重い頭部を腰の筋肉が無理やり支えている状態になります。
つまり、体に負担をかけている状態です。

本来の体の構造から、背筋を伸ばした状態こそ、体にとって「楽な姿勢」と言えます。
それなのに、猫背体勢が楽に感じるということは、筋肉にクセがついているということ。

また、それは筋肉だけでなく背骨の関節にもクセがついています。
筋肉・関節のクセがつき、体に負担をかけている状態。
それが、猫背の原因の1つとなり得ます。

猫背が引き起こす5つの不調

猫背になると、心身ともに様々な問題を引き起こします。
大きな問題として、以下の5つが挙げられます。

不調1 第一印象が悪い

これは、見た目の問題です。

猫背の第一印象は元気がなくネガティブに見える
逆に、背筋がピンとしている人は、前向きで活気があり健康的に見えるものです。

また、身長が実際より低く見えるという難点もあり、いいことはありません。
姿勢が良い方が、「美女」「美男」に見られます。

不調2 肩こりを引き起こす

猫背は、筋肉繊維に負担をかけている状態です。

筋肉が縮むと、血流が悪化し、酸素や栄養素が各組織に届きづらくなります。
また、疲労物質の排出もスムーズにいかなくなるため、肩こりの原因に繋がります。

不調3 腰痛を引き起こす

猫背の原因、前傾姿勢の影響を1番受けてしまうのが腰です。
肩よりも負担が大きく、ぎっくり腰の発症もありえます。
猫背を放っておくと大変なことになりかねません。

不調4 胸やけや胃酸過多を引き起こす

猫背は、背骨に負担をかける姿勢です。

背骨には、神経の束があり、その中の1つに自律神経と呼ばれるものがあります。
自律神経には、内臓の機能調整をする役割があり、背骨がしっかりと機能していないと、その役割に不備が出ます。

猫背により、背骨の中の神経が圧迫され、内臓の機能低下を引き起こす原因になります。
胃であれば、胃酸の出すぎを引き起こし、胸やけの原因となることも。

不調5 さまざまな不調や病気を引き起こす

猫背による姿勢や背骨への負担は、さまざまな不調の原因になり得ます。
血流が悪くなることと神経が圧迫されることは、体のあらゆる機能に不調をもたらす原因となります。

頭痛・生理痛・慢性疲労・動悸息切れ・便秘・下痢・自律神経失調症など、多くの不調が挙げられます。

たかが猫背と考えているかもしれませんが、このような不調の原因となることもあります。

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この記事を書いた人

パンダトレーニーのサポート担当。ストレッチのやり方を中心に記事を書いています。

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