トレーニーのみなさんは聞いたことがあるでしょうか?
「筋トレすると抜け毛が増える」、「筋トレするとハゲる」という話。
わたくしパンダも一応トレーニーの端くれなので、噂話しのように聞いたことがあります。
当然、そんなことを信じているわけではないですが、気になるトレーニーもいることだと思います。
そんなこと言われたら、怖くてトレーニングできないですからね。
そんなトレーニーのために、今回は筋トレと抜け毛の関係について調べてみましたので紹介したいと思います。
正常な人の髪の毛の状態
そもそも抜け毛に悩んでいない人でも、普段から毛は抜けます。
どの程度抜け毛があると、抜け毛が増えたといえるのでしょうか?
そこで、平均的な髪の毛に関するデータを、まとめてみましたので参考にしてください。
平均的な頭髪の本数
成人した人の髪の毛の平均値は約10万本だといわれています。
もちろん平均なので、少ない人で約6万本、多い人で約14万本です。
1日平均の抜け毛の本数
人は平均して1日に100本程度抜け毛があります。
しかし、正常であれば、同じくらいの本数が再生するため、髪の毛の量は一定に維持できるそうです。
当然、抜け毛は個人差もあるので、以前より抜け毛が増えているのか、髪の毛が細く変化してきていないかなどを自己チェックすることが大事です。
髪の毛の寿命
平均的な髪の毛の寿命は、3年から6年だといわれています。
髪の毛は、長い成長期を経て退行期、休止期を迎え抜けていきます。
基本的に女性の方が、エストロゲンという女性ホルモンの影響で、髪の毛の寿命が長いと考えられています。
髪の毛の太さ
日本人の平均的な髪の毛の太さは、0.08㎜です。
欧米人の平均は、0.05㎜なので約1.5倍の太いことになります。
当然、太い髪の毛は、硬い髪の毛ということもでなります。
昔に比べ、髪の毛が細く柔らかくなってきた場合は注意が必要かもしれません。
抜け毛が増えるといわれる由来
本題に入りたいと思います。
なぜ筋トレすると抜け毛が増えるといわれるのか?
わたくしパンダなりに調べてみましたので紹介します。
男性ホルモンが関係している
体内には5αリダクターゼといわれる酵素があります。
これは、AGA(男性型脱毛症)の原因を作り出す物質です。いわゆる薄毛や抜け毛になる原因となるものです。
5αリダクターゼの分泌量は人によって異なり、遺伝で伝わるといわれています。
これが多いとAGAになる可能性が高いとされます。
ちなみに、20~69歳の日本人男性の3人に1人はAGAだともいわれています。
ただ、この5αリダクターゼだけでは、悪さはしません。
筋トレをすることで分泌される、テストステロンと合わさることで抜け毛の恐れのあるホルモンに変化してしますのです。
それがジヒドロテストステロンというホルモンです。
ジヒドロテストステロンが抜け毛、薄毛を促進させてしまうのです。
この説をまとめると、筋トレをすることがイコール抜け毛になるのではありません。
筋トレをしたことで分泌されたテストステロンが、体内にある5αリダクターゼ合わさることで、抜け毛を促進するジヒドロテストステロンに変化してしまうのです。
このホルモン説に関しては、全く逆の説もあります。
加齢してくると、テストステロンの量が減少してきてしまいます。
体内のテストステロンが減少すると、不足したことを補うためにジヒドロテストステロンの生産が増加し、抜け毛が増えるというのです。
そこで、筋トレをすることでテストステロンを増やし、ジヒドロテストステロンの生産を抑えるというものです。
最初に説明した説とは、ある意味反対のことを言っています。
結局、筋トレがホルモンに関係していますが、イコール抜け毛につながるものではないようです。
実際、ボディビルダーの方が皆、薄毛ではないことが答えなのかもしれません。
タンパク質不足
髪の毛を構成している成分はタンパク質です。
そこで、筋トレ後の筋繊維の回復に多量のタンパク質を消費してしまい、髪の毛がタンパク質不足になり抜け毛になるという説です。
しかし、特に激しいトレーニングをしている人ならば、普通の人より多くのタンパク質を日常的に摂取しているはずです。
タンパク質不足が原因とは、あまり考えられないのではないでしょうか。
ただ、タンパク質の摂取をプロテインだけに頼るのはあまり良くないようです。
基本的には毎日バランスの良い食事をし、不足分をプロテインで補うのが理想です。
逆にプロテインをメインにしてしまうと、栄養バランスが崩れ、結果薄毛につながることは否定できないようです。
頭髪を不潔にしている
トレーニングをすると基本的に汗をかいてしまいます。
その汗が髪の毛や毛根に汚れとして溜まってしまい、抜け毛につながるという説です。
あながち否定できなと思われます。
身体の汗臭さばかり気にして、頭髪や頭皮をしっかり洗うことを疎かにしてしまう方もいるのではないでしょうか。
すでに、抜け毛で悩んでいるトレーニーの方は、頭皮にやさしいシャンプーに替えてみるのもよいかもしれません。
抜け毛を防ぐ方法
抜け毛、薄毛の原因を調べてみると、大きく分けて4つあるそうです。
- 男性ホルモン
- 遺伝
- ストレス
- 生活習慣
男性ホルモン
上記したようにテストステロンとジヒドロテストステロンが関係しています。
遺伝
実は薄毛は遺伝的な要素が大きいようです。
しかも意外なことに薄毛の遺伝は、母方の遺伝子が大きく関係しているといわれています。
母方の家系に薄毛の人がいる場合、前もって抜け毛や薄毛のケアをする方が良いかもしれません。
ストレス
ストレスの無い人などいないと思います。
しかし、過剰なストレスは身体や心にも悪影響を及ぼしてしまいます。
このストレスは髪にも影響が出てしまうのです。
ストレスを受けることで、自律神経が乱れ血流が悪くなり、髪の毛に必要な栄養が毛根に送られなくなってしまいます。
当然、栄養のない毛根では、髪の毛が成長しないのです。
日ごろから、ストレスを溜めないよう、発散することが大切です。
生活習慣
規則正しい生活を送ることが大切です。
十分な睡眠
寝ることで成長ホルモンが分泌されます。
睡眠不足では、髪の毛に十分な栄養が届かなくなります。
食生活
脂肪が多い食事は血行が悪くなります。
脂っぽい食べ物ばかり食べないことが大切です。
また、髪の毛はタンパク質が主な成分なので、意識して摂取しましょう。
さらに、ビタミンA、B、C、Eなどは血行を良くする働きがあります。
お酒、たばこ
過度な飲酒は、ジヒドロテストステロンを増加させる原因にもなります。
また、たばこに含まれるニコチンが血管を収縮させてしまい、血流が悪くなり、髪に栄養が行き届かなくなってしまします。
上記したように、規則正しい生活を送ることが出来ていない方は、改めた方がよいでしょう。
まとめ
今回、わたくしパンダは筋トレと抜け毛、薄毛について調べました。
結論からいうと、筋トレと抜け毛はあまり関係しないでしょう。
筋トレすることで男性ホルモンに影響が出ることは分かりましたが、それが100%抜け毛、薄毛につながる訳ではありません。
実は、トレーニング以外の要因に気をつけることの方が重要だと思いました。
現に抜け毛で悩んでいるトレーニーの方は、まず生活習慣を見直すことから始めてください。